脱毛の知識

【医師監修】脱毛の施術後に肌荒れは起こりやすい?具体的な症状や長引かせないための方法について解説

脱毛の施術(以下脱毛)後に肌荒れが起こりやすいと悩んでいませんか。また肌が荒れることが気がかりで脱毛を踏みとどまっている方もいるでしょう。脱毛後は肌荒れや肌トラブルが起こりやすいタイミングです。

しかしきちんと対策を行うことで、肌荒れを長引かせないようにできます。肌荒れがあると施術を受けられるかどうかにも影響が出るので要注意です。本記事では脱毛後にどのような肌荒れが起こる可能性があるのか、肌荒れが起こってしまった場合のケアなどについて解説しています。

脱毛後は肌荒れや肌トラブルが起こりやすい

脱毛後に肌荒れや肌トラブルを起こしやすいのは、レーザーや光の影響で肌に負荷がかかるためです。レーザーや光は毛根のメラニン色素に反応します。しかしメラニン色素は皮膚にも含まれるため、肌に熱がこもって乾燥してしまうのです。

乾燥した肌は、バリア機能が十分に働きません。バリア機能がきちんと働くためには、肌がしっかりとうるおっていて健康な状態である必要があります。脱毛によって肌が乾燥すると、少しの刺激にも過敏に反応してしまうようになり、肌荒れや肌トラブルを起こしやすくなるのです。

脱毛後に起こる可能性のある肌荒れや肌トラブル

脱毛後に起こる可能性のある肌荒れや肌トラブル

脱毛後にはどのような肌荒れや肌トラブルが起こるのでしょうか。現れる症状は人それぞれです。軽い赤みが出る程度で済む方もいれば、やけどのような症状を起こす方もいます。詳細について見ていきましょう。

赤み・炎症・ヒリヒリ感

脱毛後は肌が乾燥しているため、細胞間の水分が少なくなっています。すると、バリア機能が低下している細胞の隙間に細菌やウイルスが侵入しやすくなるのです。その結果、細菌やウイルスを除去しようと体が免疫反応を起こし、毛細血管が広がることで照射した箇所が赤くなったり炎症を起こしたりします。

また人によってはヒリヒリ感が出ることもあるでしょう。このような症状が起こると心配になるかもしれませんが、基本的には一時的なものです。

毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛根を包んでいる毛嚢に炎症が起きた状態のことを指します。見た目がニキビに似ているため、ニキビができたと勘違いすることもあるでしょう。ニキビのように赤みを帯びた発疹や、膿をもった発疹が見られることが特徴です。

毛嚢炎は、小さな傷から黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌といった常在菌が入り込むことで引き起こります。常在菌は普段なら悪さをしませんが、脱毛によって肌のバリア機能が低下していると、異常に増殖して毛嚢炎を発症させることがあるのです。ただし、1~2週間程度で自然と治ることが一般的です。

色素沈着

脱毛によって色素沈着を起こすこともあります。脱毛後は肌が敏感になっている状態です。この状態で日焼けをしたり強い摩擦を受けたりすると、色素沈着してしまう可能性があります。肌をこするような行為はなるべく控えるようにしてください。

やけど

レーザーや光は、メラニン色素に反応する性質をもっています。そのためムダ毛が濃く太い箇所や、ムダ毛が密集している箇所はレーザーや光が強く反応し、まれにやけどを起こす可能性があるのです。また日焼けをしている肌もメラニン色素の量が多くなっているため、レーザーや光が反応してやけどが生じやすくなります。

日焼けの程度によっては、クリニックやサロンでの施術を断られることも珍しくありません。脱毛が完了するまでは、日焼けをしないよう十分に気をつけましょう。

脱毛後の肌荒れを長引かせないための方法

脱毛後に肌荒れが起きても焦る必要はありません。あまりにひどい炎症ややけどになった場合は早急な対応が必要ですが、軽い肌荒れの場合はホームケアで対処できる場合もあります。肌荒れを長引かせないために、次のポイントを押さえるようにしましょう。

保湿を徹底

脱毛中は普段よりも徹底して保湿を行うことが大切です。レーザーや光の熱によって、肌が非常に乾燥しやすくなっています。乾燥した状態で放置しておくと、バリア機能が低下した状態が続き、肌荒れや肌トラブルを引き起こしやすくなるため、しっかりと保湿をしましょう。顔は肌がひんやりとするまで化粧水で保湿をし、美容液でうるおいを与えて、クリームやオイルなどで蓋をします。体はボディローションやジェルなどを使って保湿を行ってください。

治らない場合は医師に相談

しばらく経っても肌荒れや肌トラブルが治らない場合は、早めに医師に相談してください。医療脱毛の施術を受けた場合は、施術を受けたクリニックに相談してみるとよいでしょう。クリニックによっては、状況に応じて薬の処方などを無料で対応してくれるところもあります。

脱毛サロンやエステで脱毛を受けた場合は皮膚科を受診しましょう。症状によっては炎症の痕が残ってしまうこともあるため、気になるトラブルが起きたときは早めに相談することが大切です。

自己処理をする際は電気シェーバーを使用

脱毛の施術後に自己処理をする際は、必ず電気シェーバーを使いましょう。カミソリでも自己処理はできますが、あまりおすすめできません。カミソリはムダ毛と一緒に肌の表面まで削ってしまうため、肌荒れや肌トラブルがさらに悪化したり、傷になってしまったりする恐れがあるからです。

また、ワックスや毛抜きも肌や毛根を傷つける可能性があるため、使用は控えてください。レーザーや光は毛根に反応するため、毛抜きや脱毛ワックスを使って根元から引き抜いてしまうと、脱毛の効果を得られなくなります。せっかく照射しても発毛組織にダメージを与えられなくなってしまうので脱毛の施術後だけでなく、日頃の自己処理でも電気シェーバーを使いましょう。

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肌荒れをしていても脱毛の施術は受けられる?

肌荒れをしていても脱毛の施術は受けられる?

肌荒れをしているときに脱毛の施術を受けられるのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。結論から述べると、肌荒れの状態がどの程度なのかによって、施術を受けられるかが変わります。ただし最終的な判断はクリニックやサロンが行うので、その判断に従いましょう。

ニキビがいくつかある場合

ニキビがいくつかポツポツとできている状態であれば、その箇所を避けて照射してもらえます。基本的には治りかけなら問題なく施術を受けられることが多いですが、膿んでいる場合は悪化する可能性があるので照射できません。

広範囲にニキビや肌荒れがある場合

ニキビや肌荒れの個数が多く広範囲にある場合は、避けて照射するのが難しくなるため施術を断られることがあります。ニキビや肌荒れはレーザーや光によって悪化することもあるため、基本的には照射できません。

アトピー性皮膚炎の場合

アトピー性皮膚炎の方は、肌の状態によって施術を受けられるかどうかが変わります。症状の程度や肌の状態を見て、カウンセリングの際に施術できるかどうかを確認します。

アトピー肌の方が脱毛を受ける場合は、医師や看護師が常駐しており、必要なときにアフターケアを受けられる医療脱毛がよいでしょう。

敏感肌の場合

基本的には敏感肌の方も脱毛を受けられます。肌に赤みやかゆみが出る場合もあるかもしれません。しかし施術タイミングで炎症や化膿がなければ施術を受けられることがほとんどです。心配な方は医療脱毛で医師のカウンセリングを受けるのも選択肢の一つです。

脱毛によって自己処理の回数が減り肌荒れの予防になることも

脱毛は肌荒れの予防にもなります。照射そのものは肌に刺激を与える行為であるため、「かえってひどくなるのでは」と思うかもしれません。しかし脱毛によって全体の毛量が減り、自己処理の回数が減ることで肌の負担が軽減され、肌荒れや肌トラブルを予防できるのです。

自己処理は思っているよりも肌を傷つけます。脱毛によって毎日のダメージが減ることで、傷や雑菌が原因だった肌荒れ・肌トラブルは少なくなるでしょう。

まとめ

脱毛後は肌が乾燥してバリア機能が低下しているため、肌荒れや肌トラブルを起こすことがあります。症状を長引かせないためにも、脱毛中は保湿を徹底したり、肌に負担をかけないように自己処理を工夫したりして過ごしましょう。

「じぶんクリニック」は、肌にさまざまな悩みや不安がある方でも施術を受けられるクリニックです。2種類の脱毛機を用意しており、施術を受ける方の毛質や肌質に合わせて定期的な研修を受けた看護師が照射を行います。肌トラブルが起きた際は、無料で医師の診察を受けられるため、肌が弱い方や肌荒れに悩んでいる方でも通いやすいでしょう。無料カウンセリングやテスト照射も行っているので、肌荒れが心配な方は、お気軽に予約してみてください。

矢加部 文 医師
この記事の監修者
矢加部 文 医師
診療科目:形成外科・美容皮膚科
診療科目:形成外科・美容皮膚科

脱毛の施術はどうしても肌に負担をかけてしまうため、肌荒れや肌トラブルを起こすことがあります。しかし多くは一時的なものであるため、施術後に適切なケアができれば問題ありません。赤みや火照りが続くときは、濡らしたタオルなどでクールダウンさせてもよいです。ケアを続けても炎症がなかなか治らない、炎症が悪化したといった場合はすぐに医療機関を受診してください。医療脱毛に通っている方は担当の医師に相談しましょう。