脱毛の知識

【医師監修】脱毛後に「かゆい」と感じるのはなぜ?かゆみが続く期間や対処法について解説

脱毛をした後、照射をした箇所にかゆみを感じると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。脱毛の施術は肌に負担がかかるため、人によっては肌トラブルが起きてしまうこともあります。脱毛後に起きやすい肌トラブルの一つがかゆみです。脱毛をしたいと考えている方の中には、脱毛の施術によって生じるさまざまな症状を不安に思っている方もいらっしゃるでしょう。

本記事ではなぜ脱毛後にかゆみを感じるのか、かゆみが続く期間や対処法について解説します。本記事をぜひ参考にしてください。

脱毛後にかゆいと感じるのはなぜ?

脱毛の施術を受けた後からかゆみを感じる場合があります。まずは脱毛によってかゆみを感じる原因について、詳しく紹介します。事前にどのような原因があるのかを把握しておくことで、施術が終わったあとに適切な対応を取れるようになるでしょう。

乾燥

クリニックで受けられる医療レーザー脱毛や、脱毛サロン・エステサロンで受けられる光脱毛は、レーザーや光を照射して毛に含まれるメラニン色素に反応させて発生する熱で発毛組織にダメージを与える脱毛方法です。

そのため、脱毛後の肌は施術による熱によって負荷がかかっており、バリア機能が低下しています。熱によって肌の水分がなくなってしまい、肌が乾燥しやすい状態になるのです。その結果、乾燥によるかゆみが生じるケースがあります。敏感肌や乾燥肌ではない方でもかゆみが生じる場合もあるので気をつけましょう。

炎症

医療レーザー脱毛や光脱毛によって生じた熱で、肌に軽度の炎症が起きます。軽いやけどをしたような状態になり、治ってきた段階でかゆみにつながる可能性があります。

脱毛の施術では、施術を受ける方の毛の状態に合わせて、徐々に出力を上げていくのが一般的です。そのため1回目の施術ではかゆみがなくても、2回目以降の施術では出力が上がっているため、刺激が強くなってかゆみを感じる場合があります。軽いやけどが治る期間中の数日から1週間後まではかゆみを感じることが多いです。

蒸れ

脱毛をした箇所が蒸れることでもかゆみにつながる場合があります。特にVIOやワキなどは、下着や衣服で通気性が悪くなり、汗で蒸れやすい箇所なのでかゆみが起きやすい環境にあります。蒸れやすい箇所では細菌も繁殖しやすいです。

肌トラブルが起きないよう脱毛で弱った肌を守るため、下着や衣服の素材を気にしたり、定期的に汗を拭いたりして衛生的な状態にしながら気をつけましょう。

毛が生え始めている

脱毛の施術を受けることで、一時的に肌がツルツルな状態になります。しかし1度の施術で脱毛をしきれなかった毛が生えてくるにつれて、弱った肌が毛にチクチクと刺激されてかゆくなる場合があるのです。

全ての毛には毛周期が存在しています。脱毛機のレーザーや光の照射によって脱毛効果を得られるのは、成長期(成長初期)と成長後期の毛のみです。そのため照射をしたときに退行期や休止期だった毛には、脱毛の効果がありません。発毛組織を破壊できなかった毛穴からは毛が生えてくるため、脱毛が一通り完了するまでは、発毛によるかゆみも発生しやすいです。

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脱毛後にかゆみが出やすい箇所

脱毛後にかゆみが出やすい箇所

ここからは、脱毛の施術後にかゆみが出やすい箇所について紹介していきます。脱毛によるかゆみが出るかどうかは、皮膚の厚さや毛量、レーザーや光の照射の強さなどによっても異なります。かゆみの程度には個人差もあることを認識しておきましょう。

VIO

VIOには太くて濃い毛が密集しています。毛に含まれるメラニン色素が多くレーザーや光に反応しやすいため、広範囲に大きな熱が発生しやすいです。より刺激が強く、より乾燥もしやすい傾向にあります。

またVIOは体の他の箇所と比べても皮膚が薄く、蒸れやすい箇所でもあり、下着などによって肌がこすれやすい箇所です。VIO脱毛の施術を受けるとアンダーヘアで隠されていた肌が下着に直接擦れて刺激になり、かゆみを感じやすいでしょう。

ワキ

ワキもVIOと同様に、狭い範囲に太くて濃い毛が密集している箇所です。ワキは体の中でも皮膚が薄く、神経や血管も集中しています。脱毛の施術を受けた後の熱によって炎症が起きやすく、赤みや痛みも出やすいです。汗をかきやすい箇所でもあるため、蒸れによるかゆみが生じるケースもあります。

男性のヒゲを除くと、顔に生えている毛は産毛である場合が多いです。体の中では皮膚が薄い方に入るため、わずかな刺激にも反応しやすくかゆみを感じやすい箇所と言えます。

また顔は服などで守られている体と異なって常に外気にさらされており、乾燥でのかゆみも発生しやすいです。

脱毛後にかゆみが続く期間の目安

脱毛の施術を受けた後に生じるかゆみは、個人差があるものの約1~2週間で徐々に治まることがほとんどです。

脱毛の施術後は肌が乾燥していて炎症を起こしているため、敏感な状態です。脱毛箇所のかゆみがつらくてかいてしまうと、細かな傷が付いてしまう場合もあります。細菌が入り込み、毛嚢炎(もうのうえん)という肌トラブルが起こったり、かゆみの症状が長引いたりする恐れがあるため、できる限りかかないように気を付けてください。

かゆみが出ている間は、お風呂上がりや洗顔後にタオルを使用するときも、肌をこすらずにポンポンと優しく当てて水分を拭き取るようにしましょう。

脱毛後にかゆみが生じたときの対処法

脱毛後にかゆみが生じたときの対処法

ここからは、脱毛後にかゆみが生じたときの対処法についてご紹介します。脱毛後のアフターケアを意識することで、脱毛による肌トラブルを減らせるでしょう。脱毛は一度の施術では終わらないからこそ、自分でもどのような対処法があるのかを知ることは大切です。

保湿を徹底する

脱毛後に、特に優先していただきたいのが脱毛箇所の保湿です。前述した通り、施術を受けた箇所がかゆいのは、レーザーや光による熱で肌の水分が失われて乾燥してしまうことが原因の一つです。保湿を徹底すれば、かゆみが和らぎやすくなります。

施術箇所に化粧水でたっぷり潤いを与えて、乳液やクリームなどで水分を閉じ込めるようにしてください。VIOを保湿する場合には、デリケートゾーン用に作られた低刺激の保湿剤を使うのもよいでしょう。

冷やす

脱毛後にかゆみが引かない場合には、施術箇所を冷やしてクールダウンさせる方法があります。セルフケアでは、冷水に浸して絞った清潔なタオルや、清潔なタオルに包んだ保冷剤などを該当の箇所に当ててください。またクリニックやサロンによっては、施術を受けた後にかゆみがある場合に冷却ジェルを塗ってくれるケースもあります。

こうした方法で施術箇所を冷やすことで、レーザーや光による肌の熱を和らげ、炎症やかゆみを軽減できます。また冷やす際は、こすらずに優しく当てるのがポイントです。

施術を受けたクリニックから薬を処方された場合は適量を塗る

医療脱毛の場合、脱毛の施術を受けたクリニックからかゆみ止めが処方されている場合もあります。その際は、該当の箇所に適量を塗ることも忘れないようにしましょう。

多くのケースで処方されるステロイドの塗り薬は、症状がある箇所のみに使用します。施術の翌日まで使用を続けて、肌の炎症を抑えます。

かゆみの原因に合った薬でないと症状が悪化する可能性もあるため、自己判断で市販薬を塗るのは控えましょう。処方された薬の用法用量を守って使ってください。

症状が悪化した場合は医師に相談する

脱毛の施術を受けた後に生じるかゆみは一時的なもので、症状は少しずつ治まっていくことが一般的です。万が一、症状が悪化してしまった場合には医師に相談するようにしましょう。医療脱毛の場合には、施術を受けたクリニックに相談してください。

次の施術を受けるときまでに肌トラブルが治まっていなかった場合、症状によっては施術を受けられなくなるケースもあります。適切な処置をしておくことで、スムーズに脱毛を受けることができるでしょう。

また医療脱毛の場合、施術を受けたクリニックにきちんと相談しておけば、脱毛によって肌が荒れてしまったことが記録されます。次の施術の際には記録を踏まえて照射のレベルを下げたり、処方薬を出してもらえたりする場合もあるでしょう。少しの肌トラブルでも、相談しておくことが重要です。薬の処方や診察はクリニックによって扱いが異なるので、脱毛後のフォローアップ体制もあらかじめ確認しておくとよいでしょう。

光脱毛の場合は医師や看護師が在籍していないため、肌トラブルが起きた際には病院の皮膚科を受診するようにしてください。

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脱毛後のかゆみの予防法

脱毛後のかゆみの予防法

脱毛後のかゆみをなるべく予防するための方法について紹介していきます。クリニックやサロンでも施術後に指導が入ることがあるので、指示をよく聞いて脱毛によるかゆみを防ぐようにしましょう。

肌を刺激しないような衣服を着用する

脱毛の施術を受ける当日や脱毛後の数日間は、締め付けの強いタイトな衣服や下着を着用しないようにしてください。締め付けが強いと肌に摩擦や刺激が加わりやすく、施術箇所のかゆみにつながりやすいです。脱毛当日はゆったりとした服装で、肌触りの良い衣服や柔らかい下着にするとよいでしょう。

紫外線対策をする

日焼けはかゆみの原因である乾燥をまねくだけでなく、肌のメラニン色素を増加させてしまいます。脱毛の施術を受けるときにレーザーや光が肌に含まれるメラニン色素にも反応してしまい、痛みを強く感じやすくなります。これが「脱毛に向いているのは夏季より冬季だ」とよく言われる理由です。

日焼けによってメラニン色素が増え、肌が黒くなってしまうと、クリニックやサロンによっては施術を受けられないケースもあります。日焼け対策として日頃から日傘や帽子を着用したり、日常的に日焼け止めクリームを塗ったりするようにしましょう。

脱毛後は血行が良くなる行動を控える

脱毛の施術後は血行が良くなる行動は避けてください。肌の血行が良くなると体温が高くなり、かゆみや赤みの症状が出やすくなったり、症状が長引いたりする可能性があります。

例えば、以下に挙げるような行為は控えるようにしましょう。

  • 湯船に浸かること
  • 飲酒をすること
  • 激しい運動をすること
  • 岩盤浴・サウナに入ること
  • エステやマッサージを受けること

施術から数日は湯船に浸かる代わりとしてシャワーに変えたり、湯船の温度を38〜40度のぬるま湯に設定したりするなど工夫をして過ごしましょう。

清潔な状態を保つ

脱毛後は清潔な状態を今まで以上に保つようにしましょう。前述のとおり、脱毛の施術当日は入浴できませんが、軽くシャワーを浴びることは可能です。肌をこすらないように優しく洗い、施術を受けた箇所にはシャワーが直接当たらないように流すことで、肌への負担を押さえながら清潔な状態を保てます。

また、蒸れてかゆみが出ることのないよう、着用する衣服や下着の素材はできれば通気性の良いものにしてください。特にVIOに触れる下着はポリエステルではなく、綿やコットンなどの通気性の良いものを事前に準備しておきましょう。

まとめ

ここまで、脱毛後に生じやすいかゆみの原因や対処法についてお伝えしました。脱毛の施術によるかゆみのほとんどは、熱によって肌がダメージを受け、乾燥してバリア機能が下がることで引き起こされます。スムーズに脱毛の施術を受けるためには肌の健康を保つ必要があるため、施術後には適切なケアや対策をするようにしましょう。また、施術時に極力肌トラブルが起きないように施術を行ったり、施術後にアフターフォローをしてくれるクリニックを選ぶことも重要です。

「じぶんクリニック」では、定期的に研修を受けている看護師が、施術を受ける方の毛質や毛量などに合わせて照射出力を調整しながら施術を行い、細かなアフターケアまで対応しています。無料で事前カウンセリングも行っているので、脱毛に興味がある方はお気軽に予約してみてください。

大井 美恵子 医師
この記事の監修者
大井 美恵子 医師
診療科目:皮膚科・内科・小児科
診療科目:皮膚科・内科・小児科

レーザー脱毛や光脱毛のいずれも、照射による肌へのダメージがある施術です。かゆみは適切にケアすれば数日で快方に向かいますが、症状が悪化して毛嚢炎などの炎症につながってしまうことも考えられます。かゆみという比較的軽い症状が出ている段階でしっかりとケアをして、次の施術に備えてください。肌が乾燥しやすい方や、汗をかきやすく蒸れやすい方、肌が弱く荒れやすい方は手厚いサポートがあるクリニックを検討してもよいでしょう。