【医師監修】永久脱毛とは？医療機関でしか行えない理由や後悔しないためのクリニックの選び方を解説！

脱毛に通うなら永久脱毛して自己処理から解放されたい、ムダ毛を気にするストレスをなくしたいと考えている方は多いでしょう。永久脱毛には脱毛方法などに種類があり、それぞれ適した肌質や毛質が異なります。また永久脱毛は医療機関でしか受けられません。

本記事では永久脱毛とはどのような脱毛なのか、メリット・デメリット、後悔しないクリニックの選び方などを解説します。永久脱毛を検討している方や、医療脱毛について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

永久脱毛とは？

医療脱毛は、医療行為として発毛組織を破壊できるため永久脱毛の効果があります。なお永久脱毛とは「施術後の毛穴から次の毛が長期間生えてこなくなる脱毛」のことを指しますが、永久に毛が生えないものではありません。

FDA（アメリカ食品医薬品局）によると永久脱毛（永久減毛）は、「複数回の施術後に再生する毛の数を安定的・長期的に減らすもの」と定義されています。（※）

※出典：Food and Drug Administration「Laser Facts」

毛の生え変わるサイクルの「毛周期」に合わせて脱毛をする必要があり、一度の施術で処理できるのは全体の10～20％程度です。施術からしばらく経つと前回の施術時に生えていなかった毛が成長を始めるため、複数回、全体に照射を施すことで、脱毛の効果を維持できるようになります。また永久脱毛と同じ効果を期待できる医療脱毛であっても、「永久」という表現がされていないものもあります。

毛が生えてこなくなるメカニズム

永久脱毛のメカニズムは、毛を生やす発毛組織に熱や微弱な電流でダメージを与えて破壊し、発毛そのものを不可能にするというものです。ダメージを与える発毛組織には、毛根にある「毛乳頭」と「毛母細胞」、毛根の中間辺りにある「バルジ領域」の3カ所があります。

バルジ領域は毛乳頭に向けて、毛を生やすよう指令を出す器官です。バルジ領域を破壊することで、発毛指令を断ち永久脱毛ができます。一般的に蓄熱式脱毛という方法で用いられるメカニズムです。

毛乳頭は発毛させたり毛を成長させたりするための栄養を運ぶ存在で、毛根の一番奥に存在する器官です。毛乳頭は、毛乳頭に通っている毛細血管から栄養を受け取ると、毛母細胞に送り込みます。毛母細胞は栄養と併せて細胞分裂の指令を受け取ることで分裂を繰り返し、下から積み上げられた細胞が押し出されるような形で「毛」として成長していきます。

毛抜きやワックスで毛を抜いて一時的に毛がなくなっても、また生えてくるのは毛乳頭が残っているためです。バルジ領域ではなく、毛乳頭・毛母細胞を破壊することで発毛できないようにするのが熱破壊式脱毛のメカニズムです。

再び毛が生えてくるケース

毛には「毛周期」という生え変わるサイクルがあります。皮膚の中で毛が成長する成長期（成長初期）、皮膚表面に毛が生えてくる成長後期、毛母細胞の細胞分裂が終わり抜けていく退行期、成長が完全に止まり次の毛の成長を待っている休止期の4段階のサイクルを一つ一つの毛穴が繰り返しています。

多くの脱毛は成長期の毛のみ効果を得られますが、成長期の毛は全体における約10～20%しかありません。その他の周期の毛には脱毛効果を見込めないため、タイミングを変えて脱毛を繰り返すことで生えにくくなる毛を増やしていくのです。こうした毛周期の関係で、まだ施術できていない毛穴から毛が生えてきており「脱毛したのに毛が生えてくる」と感じるケースがあります。

一方、しっかり照射できていてもホルモンバランスの関係によってごくまれに再度発毛するケースもあります。先述したとおり、脱毛は発毛組織を破壊して発毛できなくなるメカニズムです。しかし加齢や出産などでホルモンバランスに大きな変動があると、発毛組織が再度発達して毛が生えてくる可能性があります。永久脱毛といっても「生涯毛が100％生えなくなる」という保証のある脱毛は現存していません。

永久脱毛ができるのは医療機関だけ！

永久脱毛は発毛組織を破壊してこそ得られる効果ですが、発毛組織を「破壊」することは医療行為となるため医療機関でしか施術を受けられません。

エステサロンや脱毛サロンで受けられる光脱毛は、光による熱のエネルギーによって発毛組織にダメージを与えます。しかし発毛組織を破壊できるほどの威力はないため、永久脱毛はできません。光脱毛で期待できるのは、あくまで毛の成長を遅くする抑毛・減毛効果です。

またサロンでは医療資格のないスタッフが施術するため、医療行為である発毛組織の破壊はできません。同様に家庭用脱毛器でも、永久脱毛は不可能です。

施術担当者が医療従事者でなければならないこともあり、施術1回あたりにかかる費用は光脱毛より永久脱毛である医療脱毛の方が高額になる傾向がありますが、その分高い脱毛効果を期待できます。

永久脱毛のメリット

永久脱毛をすれば長期間毛が生えてこなくなるため、自己処理が非常に楽になります。自分では処理が難しい脱毛箇所もキレイな状態を維持できるので、「剃り残しを人に見られたらどうしよう」「しっかり処理したのにもう生えてきた」などムダ毛を気にするストレスがなくなるでしょう。

自己処理によって肌トラブルを繰り返していた方は、肌を傷つけることもなくなるので肌質の改善を期待できます。また毛がなくなると、ニキビや吹き出物の原因となりやすい細菌が毛穴に入ってしまう恐れも少なくなるため、清潔な肌を保ちやすくなるという点も大きなメリットです。

ムダ毛や肌荒れの心配がなくなれば、露出が多くなるシーズンでも思いっきりファッションを楽しめます。永久脱毛は費用と期間がかかりますが、長い期間ムダ毛のない肌を手に入れられるので、より自信を持てるようになるでしょう。

永久脱毛のデメリットやリスク

医療脱毛は永久脱毛なので高い脱毛効果を期待できますが、デメリットやリスクも理解しておくことで自分に合った脱毛ができるでしょう。

永久脱毛の施術が終わって毛が生えにくくなった箇所は、後から毛を増やしたくなっても増やすことが難しくなります。発毛組織自体が破壊されることで、毛を作り出すことがほぼ不可能となるためです。ヒゲやVIOのようにデザインや毛量の好みが変わりそうな脱毛箇所はしっかりと検討してください。

また永久脱毛は医療行為であるため、以下のようなリスクや副作用が起こる可能性がゼロではありません。

なおじぶんクリニックでは、施術後に副作用や気になる症状がある場合は、医師による適切な診察を受けることができます。

ただし基本的にはきちんとアフターケアをしていれば、上記に挙げたリスクを軽減できます。心配な症状が現れた場合は施術を受けたクリニックや皮膚科にすぐに相談してください。

永久脱毛の種類

永久脱毛ができる方法はレーザーを照射する「医療レーザー脱毛」と、針で1本1本処理する「ニードル脱毛」の2種類に分けられます。どちらの方法も発毛組織を壊すことで永久脱毛の効果が得られる脱毛方法です。それぞれの永久脱毛の脱毛方法や仕組みについて詳しく解説します。

医療レーザー脱毛

医療レーザー脱毛には先述したとおり、熱破壊式と蓄熱式の2種類があり、ターゲットとする発毛組織が違います。

レーザーは「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類があり、それぞれレーザーの長さとなる波長が違い得意としている毛質や脱毛効果が異なります。

また、熱破壊式と蓄熱式の仕組みについて解説します。

熱破壊式

熱破壊式は毛のメラニン色素に反応する高出力のレーザーを照射し、毛根にある毛乳頭と毛母細胞を破壊する脱毛方法です。メラニン色素が多い毛ほど高い効果を期待できますが、照射時に痛みを感じやすい傾向にあります。（ただし痛みの感じ方には個人差があります。）

蓄熱式

蓄熱式は毛を包む毛包全体に熱を蓄熱してバルジ領域のみを破壊する脱毛方法です。比較的、低出力で照射するため痛みを抑えやすく、肌への負担が少ないという特長があります。メラニン色素の少ない産毛にも効果的です。

ニードル脱毛（針脱毛）

ニードル脱毛は針脱毛とも呼ばれる脱毛方法で、毛の生えている毛穴に絶縁針を挿入した後、毛根組織に微弱電流を流して破壊します。1本ずつ確実に脱毛が可能なため、脱毛効果がその場ですぐに分かるのが特長です。

またメラニンにアプローチする施術方法ではないため、白髪の脱毛が可能な他、ほくろやタトゥー、色素沈着のある部分の脱毛もできます。

しかしニードル脱毛は、広範囲の脱毛には向いていません。ニードル脱毛はヒゲ・ワキのような狭い範囲や数本のみの脱毛、医療レーザー脱毛の仕上げとして適しています。個人差はありますが、微弱電流を流したときに医療レーザー脱毛よりも痛みを感じやすいです。特に皮膚が薄い部分や皮下脂肪の少ない部分は強い痛みを感じます。

なお、針を挿入する際に毛穴の深さや角度の調整などに高度な技術を要することと、施術時間がかかるため、クリニックによっても異なりますが費用が高くなる傾向にあります。

永久脱毛の通院回数と期間

医療レーザー脱毛は、毛周期に合わせて、約1～3カ月の期間を空けて通う必要があります。脱毛箇所によって毛周期は異なりますが、脱毛には一定の期間と回数が必要です。成長期の毛は全体の10～20％程度であるため、少なくとも5回は脱毛の施術を受けましょう。

実際の脱毛回数や通う期間はクリニックで導入している脱毛機器、脱毛箇所によって大きく異なります。人それぞれ毛質や脱毛の進捗状況も変わるため、クリニックから提案された期間・頻度で通うようにしましょう。

またニードル脱毛は1本ずつ処理する関係で施術時間が長いため、脱毛範囲によっては医療レーザー脱毛より施術時間・通院期間が増える傾向にあります。

ほとんどのクリニックでは無料カウンセリングが受けられるため、不安や疑問がある方は事前に気軽に相談をしてみてください。

後悔しないクリニックの選び方

永久脱毛は完了するまでに期間や費用もかかるため、なるべく満足のいくクリニックを選びたいものです。通い始めてから「脱毛効果をあまり実感できない」「思ったより通いにくくて回数がこなせない」「想定外の追加料金が多く高額になった」など、後悔してしまう可能性もあります。
ここからは、後悔しないクリニック選びのポイントについて、見ていきましょう。

プランの内容が自分に合っているか

まずは、脱毛したい箇所がプランに含まれているかを確認しましょう。特に顔脱毛やVIOの場合、クリニックによって対応している範囲が異なります。

またシェービング代やキャンセル料、麻酔代など、脱毛料金以外の追加料金が発生する場合があります。必要な有料オプションも含め、予算内で「希望する脱毛」が可能なのか検討しましょう。

設定された回数が終わった後、追加の照射をしやすいかどうかも確認する必要があります。クリニックによっては部分脱毛の追加ができない場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

希望する医療機器を取り扱っているか

脱毛機器は、クリニックによって異なり、熱破壊式や蓄熱式、レーザーの種類もさまざまです。脱毛機器によって得意としている毛質や痛みの感覚なども変わるため、自分に適した脱毛機器があるかどうかを確認しましょう。

複数の脱毛機器を導入しており、脱毛箇所や施術を受ける方の状態によって使い分けるクリニックもあります。

じぶんクリニックでは熱破壊式と蓄熱式の2種類の脱毛機器を導入し、肌質や毛量に合わせて適した脱毛機器を用います。アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーの3種類の波長を同時に照射できるため、あらゆる毛質に対応可能です。

定期的に通いやすいか

永久脱毛は複数回の施術が必要になるため、定期的に通いやすいクリニックを選ぶことも重要です。職場や学校の周辺、よく利用する沿線上にあるなど、アクセスしやすいクリニックを選びましょう。また通いたい時間帯や曜日に予約を取りやすいのかも確認しておくと、後々「希望日時の予約ができない」といった事態に陥りにくいです。

また多くのクリニックは完全予約制であるため、予約方法やキャンセルする場合の方法などについても事前に確認しておくと安心です。会員専用の予約サイトがどのようなものか、アプリから予約はできるのか、キャンセル方法や変更方法も見ておきましょう。

まとめ

ここまで永久脱毛の概要や特徴、後悔しないクリニックの選び方について解説しました。サロン脱毛では抑毛・減毛の効果のみを期待できますが、医療脱毛では、永久脱毛（長期間毛のない状態が維持できる脱毛）が可能です。

じぶんクリニックは全身脱毛専門のクリニックであり、シンプルで分かりやすいプラン内容と料金体系が魅力の一つです。当日キャンセルでも事前に連絡をすればキャンセル料がかからないため（条件あり）、追加費用を気にすることなく通えます。

無料カウンセリングも実施しており、脱毛の効果やリスク、肌の状態に関する悩みまでお気軽に相談可能です。永久脱毛に興味がある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

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